AJCC・東海S レース回顧
★AJCC
マイネルミラノの平均ペースの大逃げを早めに追い掛けたダンビュライトが、持ち前の持続力を存分に発揮して押し切りました。
ダンビュライトの勝利は、周りに合わせずにセールスポイントを出すことに注力したミルコの好騎乗に尽きるかと思います。皐月・菊でも見せているタフな流れでの持続力がこの馬の良さで、時計のかかる良馬場も合ってましたね。中距離のスピード勝負は他に得意な馬がいますし、春天路線の方が適性は噛み合うのではないでしょうか。あるいは香港とか…。
2着のミッキースワローはスローの軽馬場で本領発揮の馬、力のいる馬場で長く脚を使う展開は本質向いていませんが、ここまで詰めてきたのは能力そのものが抜けていたと見るべきかと。マイネルミラノは近走無茶な競馬が続きましたが、1コーナーまでの距離が長いコースですんなりハナに行けたことが好走要因ですね。
期待したレジェンドセラーは重めもありますが、根本的に力負けの印象です。
★次走注目
ミッキースワロー
繰り返しになりますが、適性外の競馬で能力の高さを見せました。馬場が良くなる春先以降、具体的には大阪杯が良馬場であれば、枠次第で頭まであるのでは。
★東海S
断然人気のテイエムジンソクが自らレースを引っ張り、タフな流れをそのまま押し切る強い競馬を見せました。
テイエムジンソクはスタートからゴールまで、能力の違いを見せつけた競馬でした。タフな流れでの強さは、現役トップクラスに達していると思います。スピードが強く問われるフェブラリーSは微妙に噛み合わない感じもありますが、外枠からポンと行けてキツい流れを作れば、大きな崩れはないはずです。統一G1なら、すぐにでも勝てそうですが…。
2着コスモカナディアンは久々の良馬場、タフな流れ、左回りと好走条件が揃い、うまく乗られました。持っているものを出せる条件であればこれくらいは走れる馬です。モルトベーネは内枠先行ならやはり堅実、軽い条件なら更にいいです。ディアデルレイは人気でしたが、折り合いを欠いたとはいえ能力的には妥当な敗戦かなあと…。
★次走注目
クインズサターン
終わった頃の差し込みで評価は微妙ですが、ここ2戦は長いはずの1800、タフな流れでそれなりに走れています。パイロ産駒で、もともと適性があったのかもしれませんが。府中のOP特別なら、よほど軽い馬場にならなければ順当に結果を残せるのでは。