マーチS・高松宮記念 レース回顧
★マーチS
ラップ:12.4 - 11.5 - 12.5 - 12.9 - 12.4 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 12.8
大混戦のハンデ重賞は、中山ダート1800の鬼・センチュリオンが楽々と抜け出し、狙いすましたレースを見事に勝ち切りました。
センチュリオンは叩くごとに素軽さを増していて、危なげのない内容でした。波の少ないラップを自由に動けた感じで、持ち前の機動力とスタミナが十分に生きましたね。今後は中山以外で強い相手にチャレンジしていくわけですが、競馬センス抜群ですし、ややスタミナ寄りの条件であれば大崩れはしないのではないかと思います。通常のマイル・1800ではスピード負けしてしまうかもしれません。
2着クインズサターンはいつもより前での競馬でも末が鈍らず、際どいところまで勝ち馬を追い詰めました。1800の適正は高いですし、もっと長い距離でも、と思います。マイルに戻った場合は軽視したいですね。3着ロワジャルダンはロスのない運びができたのが全てでしょう。人気のハイランドピークはスタートで躓いた時点で無理をしない競馬となりましたが、それでも大きくは負けておらず次走の取捨が悩ましいですね…。
★高松宮記念
ラップ:12.0 - 10.3 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3
シルクロードSでパワーアップを見せつけていたファインニードルが正攻法で抜け出し、新スプリント王に輝きました。
ファインニードルは前半緩めのペースで入り器用さを生かして抜け出すのが得意で、去年の北九州記念のように速いペースでは脚が削がれる印象がありましたが、まずまずのハイペースを外々から抜け出していますから、本格化したということでしょう。弱点が少なくなり、今後も大きく崩れずにトップクラスで走れるのではと思います。
2着のレッツゴードンキはこれで勝てないか…という競馬でしたね。内に潜って仕掛けのタイミングも抜群でしたが。内寄りの枠ではほぼ崩れないですし、どこかでタイトルを取ってほしいところです。3着ナックビーナスは速い前をパスして自分の競馬に徹したのが良かったと思います。これ以上は現状難しそうで、成長に期待したいところです。
人気のレッドファルクスは思った以上についていけず、ハイペースの1200は今や短すぎるということでしょうか。スロー気味の1400,1600のほうがよさそうですね。年齢的にも前向きさが欠けてきているのかもしれません。