週末、僕は予言者になる

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アーリントンカップ・アンタレスS・皐月賞 レース回顧

アーリントンカップ

ラップ:12.4 - 10.8 - 11.3 - 12.0 - 12.2 - 11.4 - 11.3 - 12.0

 

マイルカップトライアルとして新装なったアーリントンカップは、朝日杯以来のタワーオブロンドンが中団から差し切り、成長を見せつけるとともに同距離の本番に向けて大きく前進しました。 

ラブカンプーの逃げは平均ペースで、それなりに追走力・スタミナが必要な展開となりましたが、タワーオブロンドンの末脚はまったく鈍りませんでした。少し馬群捌きに手間取ったことで、逆にラストまで脚が続いたとも言えますが…。速い時計にも対応し、ニュージーランド組よりは本番への適正をしっかり見せたと言えそうです。極端な外枠で振り回されるなどなければ、本番も有力候補かと思います。

2着パクスアメリカーナは内枠で窮屈な競馬を強いられそうで、スピード決着も未知数ということで軽視しましたが、ある程度流れてくれてラスト1ハロンがかかったことで浮上して来ました。課題をほぼクリアしましたし、春の府中マイルの特注血統。外枠を引いてすっと先行できればかなり面白い存在です。インディチャンプは岩田騎手が色気を持って早めに仕掛けたことでガス欠してしまいました。ペースは早くてもいいですが使える脚が短いので、現状は小回りがベターと言えそうです。

  

★アンタレス

ラップ:12.7 - 10.7 - 12.3 - 12.2 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 12.3 - 13.0

 

交流戦線の谷間とは言えダートの猛者が揃ったアンタレスSは、休み明けのグレイトパールが力でねじ伏せ、復権に向けて力強い一歩を踏み出しました。

内枠、高速馬場をどう捌くかと見ていたグレイトパールですが、川田騎手は自信満々に外に出し、速いラップを自ら動いていく王者の競馬を選択。馬の能力を信じ切った競馬が好結果を生みました。昨年の平安Sを見ているような内容でしたね。地方ダートのような消耗戦への適性も高く見せ、とにかく無事であれば王者になれる器であることは間違いなく、今後の路線選択が楽しみです。

2着ミツバは大外枠の恩恵をフルに生かし、自分の持続力を活かす形で強気に出られたことが良かったですね。中央1800ではスピード負けする印象でしたが、特殊な流れでしっかり能力を出せました。期待したトップディーヴォは内枠で我慢しているうちにどんどん来られ、窮屈な競馬になりました。緩みが入り、ポジショニングセンスが活かせる展開が向いています。最後に昇級のユラノト、真っ向勝負で非常にいい内容を見せており、オープン戦線ではまず勝ち負けではないでしょうか。

 

皐月賞

ラップ:12.6 - 11.0 - 11.9 - 11.5 - 12.2 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 12.7 - 12.2

 

前日までの高速馬場が一変、力のいる芝で行われた牡馬クラシック第1関門を制したのは、三冠馬オルフェーヴルの初年度産駒・エポカドーロ。馬場も苦にせず力強く抜け出し、初タイトルをつかみました。

ラップ的にはハイペースですが、前の三頭以外はスローペース。実質単騎逃げの形を取れたエポカドーロには絶好の展開となりました。この馬自身はスローから一足使う形で、有力馬達が動くに動けず仕掛けが遅くなる展開も大きく味方しましたね。強い先行馬=ダノンプレミアム不在も大きくプラスに働きましたし、長い直線もプラスには働かないと思いますが、どんな競馬もできるセンスの良さで、ダービーでも無視できない存在です。

2着サンリヴァルも勝ち馬についていく仕掛けで、持ち味を出し切ったと言っていいでしょう。決め手不足は否めませんが高速馬場でもやれる馬なので、ダービーでも自分でガンガン行く競馬なら面白いかもしれません。ジェネラーレウーノは三頭雁行の先行勢で唯一逃げ残り、能力は非常に高いですね。パワーに振れすぎていて通常の府中では…という印象ですが、大逃げ叶えば。

仕掛けが遅れた有力馬たちはダービーでも人気を継続しそうですが、レースぶりでいえばステルヴィオ、キタノコマンドールはダービーに向けていい競馬をしたと思います。ワグネリアンは最後に仕掛けたのにパタッと止まってしまい、スタミナ面で不安が残りました。単なる馬場適性という可能性も否定はできませんが。ステルヴィオは血統からくる距離不安、キタノはコーナリングがうますぎて長い直線は?というのが不安材料で、青葉賞組も含めてじっくり取捨を検討したいところです。