週末、僕は予言者になる

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京都新聞杯・新潟大賞典・NHKマイルC レース回顧

京都新聞杯

ラップ:12.5 - 10.5 - 11.7 - 11.7 - 12.1 - 13.2 - 12.6 - 12.1 - 11.3 - 11.4 - 11.9  2:11.0

 

西の東上最終便・京都新聞杯は、共同通信杯から見事に立て直したステイフーリッシュが先行策から押し切り、2着アドマイヤアルバとともに、ダービーへの切符を手にしました。

ホープフルS然り、小回りの差し馬の印象が強かったステイフーリッシュは、乗り替わりで新たな一面を見せました。長丁場での積極的な騎乗が目立つ藤岡佑騎手らしくスタートを決め、一旦息を入れてロングスパートで加速と、スタミナの豊富さを見せました。ポジションが取れて長くいい脚が使えたことはダービーに向けて好材料、鞍上は策士・典騎手と怖い存在になってきましたね。気性的に一戦必勝型の印象が強く、中2週の本番ではコンディションを保てるか、が大きなポイントになります。

2着アドマイヤアルバはジリ脚でトップレベルでは…との印象がありましたが、早めに仕掛けて長くいい脚を引き出した岩田騎手の騎乗が光りました。スピード不足で不器用な印象は大きく変わらず、ダービーというより秋の菊路線が現実的でしょうか。

 

新潟大賞典

ラップ:12.8 - 11.6 - 12.5 - 12.5 - 12.9 - 12.7 - 11.9 - 10.9 - 10.6 - 11.6   2:00.0

 

春の新潟の名物重賞・新潟大賞典は、重賞路線を長く戦ってきたベテラン・スズカデヴィアスが先行策から抜け出しました。

ラップを見ても一目瞭然の超のつくスローペース、最内でロスなく立ち回ったスズカデヴィアスにはバッチリハマった展開となりました。元々キレは持っている馬ですし、噛み合わなくてもG3路線では好勝負を続けていて、タイトル奪取のタイミングがちょうどここだった、とは言えるかもしれません。上がり目のある年齢ではありませんが、G3路線では継続して注意が必要な存在です。

2着ステイインシアトルは軽馬場での楽な先行で持ち味が出る馬で、こちらもうまく噛み合ったという印象が強いですね。ナメられた時の一発に注意、という感じです。3着ナスノセイカンは本来もう少しタフな流れでもというタイプですが、今季好調の丸山騎手がうまく乗りました。敗れた有力馬も完全に展開負けと言える馬も多く、巻き返しに注意したいところです。

 

★NHKマイルC

ラップ:12.1 - 11.1 - 11.2 - 11.9 - 11.7 - 11.3 - 11.5 - 12.0   1:32.8

 

スピードだけでは乗り切れない府中マイルに各路線から精鋭が揃ったNHKマイルカップは、ケイアイノーテックが見事な追い込みで差し切り、藤岡佑騎手共々、初G1を手にしました。

このレースらしくテンから流れた淀みのないレースとなりましたが、ケイアイノーテックは朝日杯でも垣間見せていた持続力をノンブレーキで出し切ることができました。内側のごちゃつきで噛み合わなかった馬も多く恵まれた面もありつつも、腹を括ってしっかりと持ち味を出し切った藤岡騎手の好騎乗もポイントになったかと思います。スローへの適性も既に見せていて、距離が伸びるのは問題なさそう。むしろ流れが更に速くなる古馬マイル戦への対応がこれからの課題になってきそうです。

2着ギベオンはスローの経験しかない中、速いペースでどうかというところでしたが堂々の先行策、直線でも鋭い伸びを見せました。適正を見抜いた陣営・騎手ともに見事だなあというところです。ただ本質的にはマイルの馬ではないと思いますし、中距離でどれだけ古馬に立ち向かえるか、というところでしょうか。

3着のレッドヴェイロンはさすが左回りマイルの鬼血統という感じで、北村騎手の仕掛けのタイミングもはまりました。5着パクスアメリカーナは終始走りづらそうな感じで、懸念された左回りの不安が出たというところでしょうか。本質的にはクッションの良い馬場が向いていそうです。