週末、僕は予言者になる

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京王杯SC・ヴィクトリアマイル レース回顧

京王杯SC

ラップ:12.3 - 10.9 - 11.0 - 11.2 - 11.2 - 11.2 - 11.7 1:19.5

 

絶好の高速馬場で行われた京王杯SCは、スムーズに流れに乗ったムーンクエイクが猛烈な競り合いを制し、安田記念に向けて好発進を飾りました。

初オープンの前走は道悪で能力を出しきれなかったムーンクエイクですが、実績のある高速馬場に戻り素晴らしい巻き返しを見せました。元来折り合いに課題のある馬で一瞬の切れ味にも欠けるので、一貫したラップ構成も味方しましたね。ハイペースは得意ですし安田記念でもその点は問題ありませんが、1ハロン伸びてさらなる踏ん張りが要求されること、血統的な底力不足が少し気になるところです。後は誰が乗るのか、ですね。

2着キャンベルジュニアは前走に続いての好走、折り合いに不安がある馬が外枠から出しての好走で、好内容だったと思います。レベルが上がって良さが出るタイプで先行できますし、本番で面白いのはこの馬かなと思います。3着サトノアレスも最内枠はプラスではなかったと思いますが、外に出してよく伸びてきました。外に出しやすい枠なら本番も楽しみです。

 

ヴィクトリアマイル

ラップ:12.4 - 11.3 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 11.1 - 11.2 - 11.7   1:32.3

 

雨中で行われた春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルは、去年3着の伏兵・ジュールポレールが直線鋭く抜け出し、初重賞制覇をG1勝利で飾りました。

雨の降りだしが早く雨の影響が心配されましたが、結果的には影響はあまりありませんでしたね。ジュールポレールは少し息が入るラップの中、中団の外で不利なく流れに乗り不利なく伸びることができました。仕掛けのタイミングも完璧で、遅すぎても早すぎても何かに負かされた-そんな紙一重の展開だったと思います。基本的には堅実なタイプですが、牝馬限定特有のスロー気味の流れのほうが力が出しやすい感じもします。

2着リスグラシューは相変わらずの運の無さというか、外を回さざるを得ない枠から上手に流れに乗りましたが、結局は枠の差が出てしまったように思います。それでも強い内容ですし、左回りマイルの適性の高さを見せつけました。ペースが上がるのは問題ないですし牡馬相手の安田記念でも…ですが、その場合はさらなる高速決着への対応が問題になってきそうです。

負けた組では、アエロリットはやはり乗り替わりで出し切れなかったなあというのが印象に残りました。繊細なバランスが必要な馬ですし、ハマれば牡相手でもG1まで、と思うのですが。