週末、僕は予言者になる

毎週めげずに競馬予想・反省

阪神牝馬S・ニュージーランドT・桜花賞 レース回顧

阪神牝馬

ラップ:12.9 - 12.0 - 12.3 - 11.9 - 11.9 - 11.0 - 11.1 - 11.7

 

ヴィクトリアマイルに向けて豪華なメンバーが揃った阪神牝馬Sは、連勝の勢いそのままにミスパンテールが逃げ切り、最有力候補に名乗りを上げました。 

逃げ馬不在・スロー確実なことは戦前から分かっていたことですが、テンの3ハロンは37.2と想像以上の遅さ。この流れを読んでか読まずか逃げの手に出た横山典騎手の思い切りが好結果を生みました。綺麗な馬場でゆったり入ってのひと足の鋭さがミスパンテールの強みですが、のんびり先行して後は良さを活かすだけと、非常に楽な競馬ができました。本番はアエロリットの存在、ペースが上がりやすい条件と適性的には微妙かとは思いますが、内枠を引ければ充分圏内でしょう。

2着レッドアヴァンセもスロー巧者で、かかり気味にでも前に行ったのが良かったですね。こちらはペースが上がると甘くなる印象があり、本番はどうでしょうか。リスグラシューは右回りを考えれば良く詰めているといえますが、雨の影響で少し重かった馬場も良かったと言えますし、スピード比べの本番は評価保留、というところです。悩ましいのはソウルスターリング、見せ場ゼロでここからの巻き返しは厳しそうですが、少しの雨でもパフォーマンスが落ちる馬、パンパンの良ならまだ見限れないと思います。

  

ニュージーランド

ラップ:12.5 - 11.1 - 11.6 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 11.6 - 11.4

 

NHKマイルへの最重要ステップレース・ニュージーランドトロフィーは、これまでとは一変して控える競馬を見せたカツジが大外から差し切り、長い直線の本番に向けてしっかり手応えを掴む一戦となりました。

カツジはこれまでの先行抜け出しからの脚質転換でしっかりと結果を出しました。マイル戦としては息がしっかり入る流れで、内がごちゃつく中大外をノンブレーキで回せたのが良かったと思います。強い競馬ではありますが、人気薄のゴールドギアが同じような競馬で僅差4着まで来ている以上、展開は向いてましたし、流れる本番で同じように差し込めるかというと疑問はあります。いい脚は一瞬、な血統な気もしており、本番は慎重に取捨を検討したいところです。

2着ケイアイノーテックは大外枠からポジショニングも中途半端でしたが、ペースの恩恵もあって差し込めた感じです。こちらは朝日杯で流れる競馬での結果も残していますし広いコース替わりは魅力、内枠を引ければ頭までの期待もできそうてす。3着デルタバローズはインでごちゃついた競馬となりましたが、折り合いもつきしっかり走れています。前半流れればもっと良さが出そうで、本番もチャンスがありそうです。

 

桜花賞

ラップ:12.3 - 10.7 - 11.5 - 12.1 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 11.6

 

名残桜の下で行われた牝馬クラシック第1関門を制したのは、久々・初コースと不利な材料を全てはね退け豪脚を繰り出したアーモンドアイ。実績馬達を問題にせずタイトルをつかみました。

アーモンドアイは見た目にもラップ的にも素晴らしいパフォーマンスでした。流れる展開でも全く末は鈍らず、脚力的にはレベルが違う、としか言えないレースでしたね。距離は全く問題ないでしょうし二冠も濃厚と見ますが、桜花賞で派手な追い込みを決めてオークスで届かず、の流れはまま見られるものでもあり、ポジションの取り方が肝になりそうです。

2着ラッキーライラックは懸念された最内枠でも、石橋騎手はできる仕事をやり切ったと思います。今日の舞台ではもっと強い馬がいた、と割り切ってしまっていいでしょう。オークスはポジションが取れるこの馬の良さが更に活かせるのではないでしょうか。リリーノーブルも前走と比べて早めの仕掛けで良さは生かしきってくれましたが、少なくとも上位二頭とは差を感じる内容でした。ふた雨くらい欲しいところです。

4着以下では非常に中途半端な位置取りで直線も行き場をなくしたプリモシーン、大外で枠なりの競馬となり脚をなくしたマウレアの巻き返しに期待したいですが、上位二頭の牙城を崩すまでは難しいかなあ、と思っています。トライアル組にも期待、ですね。