週末、僕は予言者になる

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葵S・日本ダービー・目黒記念 レース回顧

★葵S

ラップ:12.1 - 10.8 - 11.0 - 11.0 - 11.2 - 11.9 1:08.0

 

若きスピード自慢が揃った新設重賞・葵Sは、ダッシュ良く逃げたゴールドクイーンがそのまま逃げ切り、初代チャンピオンに輝きました。

今週の京都も高速馬場で、ただでさえ先行・内有利の京都1200、枠順・脚質の差が大きく明暗を分けました。ゴールドクイーンの勝利は、スタートを決めてマイペースの逃げが打てたことに尽きるかと思います。ダート血統で時計的に足りない印象がありましたが、8秒ちょうどで走れたことで今後への展望が広がりました。これ以上速いとさすがにどうか、と思いますが、後傾気味の1200なら楽しみになってきそうです。

2着ラブカンプーはハナこそ譲りましたが、好枠から番手をしっかりキープし粘りこみました。こちらはさらに速い馬場でも良さが出そうで、夏の小倉あたりで楽しみです。2着同着のトゥラヴェスーラは馬場を考えると外から差すのはかなり難しく、相当強い競馬をしています。馬場は軽重どちらでもこなせますし、出世が見込める一頭ではないでしょうか。

人気どころではアサクサゲンキははっきり出遅れが原因、アンヴァルは追走に汲々で時計がかかるコンディションがいい、というところでしょうか。来年以降も一筋縄では攻略できない重賞になりそうです。

 

日本ダービー

ラップ:12.7 - 11.0 - 12.3 - 12.4 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 11.2 - 11.2 - 12.2   2:23.6

 

絶好のコンディションでの開催となった競馬の祭典・日本ダービーを制したのは、福永祐一乾坤一擲の騎乗に応えたワグネリアン皐月賞で落とした評価を見事に跳ね返し、栄光のダービー馬の称号を手にしました。

先行馬は数多くいれど明確な逃げ馬はおらず、探り探りのスタートとなる中、ワグネリアンは外枠からすんなりとポジションを取り、一度も不利なくスムーズに運べました。勇気のある選択でしたし、デビュー戦から手綱を取り続けているからこそできた競馬といえるでしょう。エンジンのかかりの悪さもポジショニングでカバーし、最後まで落とさず伸び続ける持久力が最後の一差しに繋がりました。全てがうまく行った感じは拭えず、馬体的にももう一段の成長が欲しいところですが、広いコースでは崩れはないですし、秋天あたりはかなり適性がありそうです。

2着エポカドーロは思い切った逃げの手、ハナに立ってからは素晴らしいラップコントロールで他馬を翻弄しました。上がりの速い展開も克服し、今後への展望が更に開けたかと思います。操縦性の高さは更に距離が伸びても生きてきそうです。3着コズミックフォースは前走からの勢いそのまま、石橋騎手らしい積極的な競馬で力を出し切りました。自分で動いてタフな展開に持ち込みたいタイプで、差されることも多そうですが、持久力勝負での一発に今後も期待でしょうか。

ダノンプレミアムは結果的に一番苦しい内のポケットに入ってしまい、持ち味の伸び伸びしたフットワークが出せないままレースが終わってしまいました。ローテも含めてこれが能力ではないですし、今後の巻き返しに期待です。

 

目黒記念

ラップ:7.3 - 11.4 - 11.5 - 12.7 - 12.4 - 12.0 - 12.0 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.4 - 11.3 - 11.8 2:29.7

 

ダービーの余韻の残る中で行われた伝統のハンデ重賞は、前走勝ちの勢いそのままにウインテンダネスが内から差し切り、初タイトルを手にしました。

ダービーも含めて前が有利、差すとしてもイン差し以外は難しい馬場で、枠順が大きく結果を左右したレースとなりました。ウインテンダネスは前走のようにハナこそ取れませんでしたが、インの好位をしっかりとキープできたのが勝因ですね。直線狭くなるところもありましたが、そのおかげで最後まで脚が残った、という点もあると思います。前走見せた強烈な持久力はまさに本物、今後も長い距離で楽しみです。

2着ノーブルマーズも勝ち馬と同様に好位のインを確保していて、枠順が大きな好走要因の一つといえるでしょう。前走メトロポリタンSもそうですが、流れての持続力勝負では強さを発揮しますし、力をつけています。2000mではスピード負け、2200〜2500くらいで条件が向いてくれば、また一発が期待できそうです。3着パフォーマプロミスは騎手が馬場を意識した先行策を取りましたが、スピード対応力で最後は見劣った印象です。安定感は素晴らしいですが、少し時計のかかる条件がベターではないでしょうか。

負けた組も馬場・枠の影響が大きく、条件が揃えば巻き返してくる馬も多いと思います。特にポポカテペトルは外枠から積極的に勝負に出て、かなり強い競馬をしていて、今後の重賞戦線でかなり楽しみな存在と感じます。