フェブラリーS・小倉大賞典 レース回顧
★フェブラリーステークス
ラップ:12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.7 - 12.5 - 12.6 - 12.3 - 12.8
乾燥したダートの中、ダート王決定戦にふさわしい力比べとなったフェブラリーSは、後方から追い込んだノンコノユメが根岸Sに次ぐ連勝を果たし、完全復活をアピールしました。
ノンコノユメは大型馬が活躍するレース傾向や、前走の好走要因を湿ったダートと見ていたことから軽視しましたが、強烈なハイペースの恩恵もあり見事な追い込みでしたね。馬の特徴をうまく掴んだ内田騎手のファインプレーも光りました。ようやくトップフォームに戻ったと見るべきですが、この脚質ですから地方交流では向くレースが限られてくることは留意したいです。しかし大スランプからの復活、本当に見事でした。
2着ゴールドドリームは結果的に前が早くバテ過ぎ、仕掛けが早くなった分差されましたが、充分能力は見せたと思います。ストライクゾーンがとにかく狭くゲートも全く安定しないので、少しでも不安があれば評価を下げる方が付き合い方としてはいいと思います。3着インカンテーションは騎手がうまく乗りましたし、中央ダートの方が安定して走りますね。
◎としたサンライズノヴァは中団からうまく流れに乗りましたが、ゴールドドリームに早めに捲られて仕掛けが遅れたのは痛かったですね。とはいえあそこで動いても…という気もしますし、力不足かと。テイエムジンソクは舞台適正云々より、あのペースでは仕方ないですね。
★次走注目
テイエムジンソク
今回はペースのせいと割り切っていいと思います(ほかの先行馬にも言えることですが)。個人的には地方交流のほうが向いていると見ているので、GI勝ちも目前かと思います。
★小倉大賞典
ラップ:12.3 - 11.1 - 11.8 - 11.9 - 12.4 - 12.1 - 11.6 - 11.1 - 11.8
上がり馬のトリオンフが4コーナーで他馬をあっさりちぎり捨て、春のG1候補に一気に躍り出ました。
トリオンフはこれまでの連勝同様、コーナーでの一気の加速で勝負を決めました。軽いハンデ、一旦息が入るペースと恩恵もありましたが、力が違う内容と言っていいと思います。坂実績はありませんが、大阪杯は適性があるのでは。長い末脚を問われる展開だと割引では。
2着のクインズミラーグロは大外で難しい競馬を強いられるかと思いましたが、うまく馬の後ろに入り、一瞬の脚を活かす競馬ができました。相当にうまく乗られていることは踏まえつつも、小回りの牝馬重賞では引き続き注意すべき存在ですね。
ダッシングブレイズ、スズカデヴィアスあたりは小回り適性で劣りましたが、脚力で上位に来た印象です。
★次走注目
スズカデヴィアス
馬群をうまく捌けず大外に出しての3着で、G3ではいつでも圏内に来れる能力はあります。おそらくベストは左回りで、去年好走した金鯱賞は相手が強いかもしれませんが、一角崩しも期待できるかと。