2020 日経賞・毎日杯・マーチS・高松宮記念 レース回顧
★日経賞
レースラップ 6.9 - 11.2 - 11.7 - 12.9 - 12.6 - 13.2 - 12.7 - 12.0 - 11.3 - 11.8 - 12.4 - 11.7 - 12.5
レース中盤から早くなる消耗戦を制したのは中山巧者ミッキースワロー、大外を回す堂々の横綱相撲での快勝でした。中盤から早くなり、また緩んで直線再加速のラップを踏んでおり、外からスムーズに進出できた馬に有利な流れとはなりましたが、ミッキースワローの地力は一枚上だった印象です。春天ではこの形ではなかなか厳しいでしょうから、内枠を引いて我慢する形を取りたいところです。
２着モズベッロは勝ち馬と似たコース取りで、今回に関しては力負けですかね。勢いはありますが、春天ではまだ少し足りないかな、という印象です。春天に向けては、早めに動かされて厳しい競馬になったエタリオウが徐々にポジションを取れるようになってきているので、去年よりは前進する可能性はあるかなと思います。
★毎日杯
レースラップ 12.9 - 11.1 - 11.4 - 11.9 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 12.1 - 12.4
インを掬ったサトノインプレッサがスルスルと抜け出し、３連勝でＧ１戦線に名乗りを上げた毎日杯。勝ち馬は相変わらずのスタートの悪さもすぐにリカバー、直線は上がりがかかるラップを持久力を見せて突き抜けました。スタート以外は操縦性が非常に高く、総合力勝負向きなのですが、時計が早くなって良さそうな血統ではないので、高速決着への対応が課題となってきそうです。
２着アルジャンナもやや窮屈な立ち回りには見えましたが、前走のような上がり勝負よりは総合力勝負向きで、展開もハマって力をそれなりに出し切れたかと思います。ダービーの舞台は合うかと思うので、穴候補として期待したいです。
★マーチS
レースラップ 12.6 - 11.7 - 12.7 - 12.8 - 12.2 - 11.8 - 12.4 - 12.3 - 12.8
延期となったマーチSを制したのは上がり馬スワーヴアラミス、早めに動いて凌ぎきる強い競馬で初重賞となりました。
相変わらずスタートがもっさりしているスワーヴアラミスですが、外目の偶数枠でポジションが取れてからは実にスムーズな立ち回りができました。早めに動かされての押し切りですから、力が一枚上だった印象です。スタートがポイントなので、内目の奇数を引くとまだ怪しい部分はあるかもしれませんが、外枠なら簡単には崩れないと思います。
２着クリンチャーは芝では見たことのないような機動力で、1800も対応してきましたね。重めの条件が合う印象で、中山も向いていたのではないでしょうか。
レースラップ 12.1 - 10.8 - 11.3 - 11.4 - 11.2 - 11.9
波乱の１日を締めくくるＧ１もまた波乱、韋駄天モズスーパーフレアが逃げ切り初タイトルを手にしました。
道悪・外枠と厳しい競馬を強いられると予想したモズスーパーフレアでしたが、蓋を開ければ離した単騎逃げながらも前半は34.2、楽な展開に持ち込むことができました。本来は速い馬場がベストなのは間違いないですし、去年のパフォーマンスを見ても中山1200がベターなように思えるので、春秋連覇も十分あり得るかと思います。
２着グランアレグリアはテンについていけず、スプリントベストではないかなとは思わせましたが、そもそもの脚力が違った感じですね。まともな状態ならヴィクトリアマイルは逆らえなさそうです。ダイアトニックは不利こそ喰らいましたがスプリントに目処が立つ競馬、秋も楽しみになりました。降着になってしまったクリノガウディーは重馬場、想定外のスローとドンピシャの展開で、普通の前傾スプリントでは厳しい気がするので、この降着はかなり痛いですね…。
