中山記念・阪急杯 レース回顧

★中山記念

ラップ：12.8 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.5 - 11.8 - 12.2 - 11.9 - 12.5 

春Ｇ１に向けての大事な前哨戦は、名うての中山巧者・ウインブライトが好位から抜け出し、充実ぶりを示しました。

ウインブライトは縦長の３番手での立ち回りで、この馬自身はスローから長い脚を使う得意な形に持ち込めました。コーナーでの機動力の高さという強みを十分活かしきれたと思います。やや時計のかかるコンディションもプラスでした。大阪杯→宝塚記念と向かうことになりそうですが、時計対応が課題の馬で、よりパワーが求められる宝塚の方がチャンスがありそうです。

２着アエロリットは外枠から自分のリズムで走れましたし、叩き台としては充分な内容でした。例年持続力が問われやすいVMは有力候補でしょう。３着マルターズアポジーはどうしても坂で鈍りますが、単騎逃げでのしぶとさは健在ですね。軽い馬場ならさらに前進もありそうです。

人気のペルシアンナイトは出遅れた時点で無理はしない感じでしたが、スローからの上がり勝負ではあまり良さは出ません。全体にタイトな展開がベターです。サクラアンプルールは力を出し切っている感じもあり、これ以上はどうでしょうか。

★阪急杯

ラップ：12.3 - 10.7 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.2 - 12.0

ダイアナヘイローが高速馬場を利して早め先頭から押し切り復活、福島調教師の引退の花道を見事に飾りました。

ダイアナヘイローは1400・坂と厳しい条件が揃ったと見ましたが、アポロノシンザンの出負けもあってすんなりと自分のリズムで先行できたのが好走の要因ですね。速いラップでの押し切りが持ち味ですし、馬場も相まってハマったかと思います。中京は合う感じはしませんが、すんなり先行が叶えば侮れない存在です。

２着のモズアスコットは外枠で振り回される形となりましたが、最後は持続力を活かしてしっかり差し込んで来ました。良馬場で流れる展開では崩れがなく、器用なタイプで信頼がおけそうです。

レッドファルクスは外に出すまでに時間がかかり力を出し切れてませんが、単純な脚力ならダントツかな、と思わせる末脚でした。脚質のリスクは付きまといますが高松宮記念は最有力と見ます。期待したシュウジは思った通りの競馬はしてくれましたが見事な前詰まり。追いかけたくなる内容ですが基本的に人気過剰ですし、あまり深追いしない方が良さそうです…。

 ★次走注目 

ペイシャフェリチタ

相手強化・距離延長でもロスなく立ち回り、差のない競馬ができました。ジワジワ力をつけていますし、左回り・内枠ならさらにパフォーマンスが上がります。人気しないタイプで馬券的な妙味もあり、追いかけて行きたい一頭です。